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家族会議と急転直下 衒学的大駄作「蛇性の婬」台詞⑤

豊雄の受難はまだまだ続く
実は相当変なんだけど





豊雄だが結納代わりにものすごい太刀をもらったことで実家でさらに詰められ、むしろ口を極めて罵倒されます。でも変な気がするよね?まあそれはここでは書けないんやけど



【母】さる物何の料に買ひつるぞ。米も銭も太郎が物なり。吾主が物とて何をか持ちたる。日来は為ままにおきつるを、かくて太郎に悪まれなば、天地の中に何国に住むらん。賢き事をも学びたる者が、など是ほどの事わいだめぬぞ(このお袋さん、容赦がないなあ・・・自分の育て方が悪かったこと棚上げして



【豊雄】実に買ひたる物にあらず。さる由縁有りて人の得させしを、兄の見咎てかくの給ふなり



【竹助】何の誉ありてさる宝をば人のくれたるぞ。更におぼつかなき事。只今所縁かたり出でよ



【豊雄】此の事只今は面俯なり。人伝に申し出で侍らん



【竹助】親兄にいはぬ事を誰にかいふぞ



【刀自(太郎の嫁)】此の事愚なりとも聞き侍らん。入らせ給へ



【豊雄】兄の見咎め給はずとも、密に姉君をかたらひてんと思ひ設つるに、速く責なまるる事よ。かうかうの人の女のはかなくてあるが、『後見してよ』とて賜へるなり。己が世しらぬ身の、御赦さへなき事は重き勘当なるべければ、今さら悔るばかりなるを、姉君よく憐み給へ



【刀自】男子のひとり寝し給ふが、兼ねていとほしかりつるに、いとよき事ぞ。愚也ともよくいひとり侍らん



【刀自】かうかうの事なるは幸におぼさずや。父君の前をもよきにいひなし給へ(あまり深く考えない人なんだな)



【太郎】あやし。此の国の守の下司に県の何某と言ふ人を聞かず。我が家保正なればさる人の亡なり給ひしを聞えぬ事あらじを。まづ太刀ここにとりて来よ



【太郎】ここに恐しき事あり。近来都の大臣殿の御願の事みたしめ給ひて、権現におほくの宝を奉り給ふ。さるに此の神宝ども、御宝蔵の中にて頓に失しとて、大宮司より国の守に訴出で給ふ。守此の賊を探り捕ふために、助の君文室の広之、大宮司の館に来りて、今専に此の事をはかり給ふよしを聞きぬ。此の太刀いかさまにも下司などの帯べき物にあらず。猶父に見せ奉らん



【太郎】かうかうの恐しき事のあなるは、いかが計らひ申さん



【竹助】こは浅ましき事の出できつるかな。日来は一毛をもぬかざるが、何の報にてかう良らぬ心や出できぬらん。他よりあらはれなば此の家もを絶されん。祖の為子孫の為には、不孝の子一人惜からじ。明は訴へ出でよ



なんということでしょう、美貌を誇る(下級)貴族の未亡人(まあウチのことなんやけど)との婚約からわずか一日にして家族中から詰められ官憲に突き出されることが決まってしまいました。


でもなあ・・・この話、どうも都合が良すぎねえ?平民階層が太刀なんざもらってもうれしくねえんじゃねえの?豊雄に生活力がないことには何の変わりもないし。


もっともそれどころじゃないほどのbigな、いやhugeな欠陥があったんだけどそれは銭が取れるんでここでは言わない。姐姐も「そうしろ」言うとったしね。



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衒学的大駄作「蛇性の婬」台詞④理想と現実が都合よくブレンド

案の定実家で
詰められる豊雄(無職)
逆の意味で都合よすぎ



【太郎】あやし。いづちより求ぬらん



【豊雄】召給ふか



【太郎】輝々しき物を枕に置きしは何ぞ。価貴き物は海人の家にふさはしからず。父の見給はばいかに罪し給はん



【豊雄】財を費して買たるにもあらず。きのふ人の得させしをここに置きしなり(そうじゃないとしてもお前の小遣いだって自腹じゃねえだろ)



【太郎】いかでさる宝をくるる人此の辺にあるべき。あなむつかしの唐言書たる物を買ひたむるさへ、世の費なりと思へど、父の黙りておはすれば今でもいはざるなり。其の太刀帯て大宮の祭を邌るやらん。いかに物に狂ふぞ邌:訓読み:おもむろ、 おそい、 ねる



【竹助】徒者が何事をか仕出でつる。ここにつれ来よ、太郎



【太郎】いづちにて求めぬらん、軍将等の佩給ふべき輝々しき物を買ひたるはよからぬ事、御目のあたりに召て問ひあきらめ給へ。おのれは網子どもの怠るらん



今思えばこうなることはわかっていた。でも話が明後日に飛んでいるのは誰も気が付かなかったのか?それとここで指摘してること、わかる?わからなくても教えてあげないけど



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衒学的大駄作「蛇性の婬」台詞③チャラ男豊雄の本領発揮

一般的な日本人の解釈だと
頼りなさげなイケメンなんだが
事実は違った



【真児】女の浅き心より、嗚呼なる事をいひ出でて、帰るべき道なきこそ面なけれ。かう浅ましき身を海にも没で、人の御心を煩はし奉るは罪深きこと、今の詞は徒ならねども、只酔ごこちの狂言におぼしとりて、ここの海にすて給へかし(平民のボンクラに下級とは言え貴族がプロポーズするかねぇ・・・まあ目的は他にあるからええか)



【豊雄】はじめより都人の貴なる御方とは見奉るこそ賢かりき。鯨よる浜に生立ちし身の、かく喜しきこといつかは聞ゆべき。即の御答へもせぬは、親兄に仕ふる身の、おのが物とては爪髪の外なし。何を禄に迎へまゐらせん便りもなければ身の徳なきをくゆるばかりなり。何事をもおぼし耐給はば、いかにもいかにも後見し奉らん。孔子さへ倒るる恋の山には、孝をも身をも忘れて(無職のチャラ男、プロポーズにOK!そして中国ディスも忘れない!それ言うたの孔丘やのうて藤原香子違うんか?



【真児】いと喜しき御心を聞きまゐらするうへは、貧しくとも時々ここに住ませ給へ。ここに前の夫の二つなき宝にめで給ふ帯あり。これ常に帯せ給へ(平民階層が太刀など佩いて歩くか?歩くとしたら山賊とか海賊とかやで。この辺りに上田秋成の平民階層出身の出自についての劣等感と貴族・武士に対する浅はかなあこがれを感じる。当時は全く違う価値観の元に生きていたのだからはっきり言って外国人みたいなもんだったんだよ)



【真児】今夜はここに明させ給へ



【豊雄】まだ赦なき旅寝は親の罪し給はん。明の夜よく偽りて詣なん(自分は扶養家族の分際だ、ということはわきまえている。でもやたらと生活感がないのはなぜだろう?)



豊雄が従来のイメージとは異なり頭の悪いチャラ男、ということが判明しちゃいました。今日も一つ発見がありましたね!!いやぁホンマ得するなあこのブログ。



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衒学的大駄作「蛇性の婬」台詞②意味が分からん単語を使って自爆

衒学バカ炸裂。
”娘子””丫鬟”の意味がわからない・・・



【真児】御情わすれがたく待ち恋奉る。此方に入らせ給へ



【豊雄】県の真女子が家は(人の名前を間違える、失礼な奴)



【豊雄】娘子の家はいづくぞ。傘もとむとて尋ね来る(”娘子”の意味、分かってんのか?)



【丫鬟(まろや)】よくも来ませり。こなたに歩み給へ(本来丫鬟という髪型は日本にはない)



【まろや】ここぞ



【まろや】おほがさの主詣給ふを誘ひ奉る



【真児】いづ方にますぞ。こち迎へませ



【豊雄】ここに安倍の大人とまうすは、年来物学ぶ師にてます。彼所に詣づる便りに傘とりて帰るとて推て参りぬ。御住居見おきて侍れば又こそ詣で来ん(このセンスのなさったら!国文学者のバカどもめ)



【真児】まろや努出し奉るな



【まろや】おほがさ強て恵ませ給ふならずや。其がむくひに強ひてとどめまゐらす



【真児】故ありて人なき家とはなりぬれば、実やかなる御饗もえし奉らず。只薄酒一杯すすめ奉らん



【真児】面なきことのいはで病なんも、いづれの神になき名負すらんかし。努徒なる言にな聞き給ひそ。故は都の生なるが、父にも母にもはやう離れまゐらせて、乳母の許に成長しを、此の国の受領の下司県の何某に迎へられて伴なひ下りしははやく三とせになりぬ。夫は任はてぬ此の春、かりそめの病に死給ひしかば、便りなき身とはなり侍る。都の乳母も尼になりて、行方なき修行に出てしと聞ば、彼方も又しらぬ国とはなりぬるをあはれみ給へ。きのふの雨のやどりの御恵みに、信ある御方にこそとおもふ者から、今より後の齢をもて御宮仕へし奉らばやと願ふを、汚なき物に捨て給はずば、此の一杯に千とせの契をはじめなん



衒学的な文章を書き写すのはホンマ疲れるわ。あぁやれやれ・・・。



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衒学的大駄作「蛇性の婬」台詞①

衒学的pedanticとは
よくない意味のことば



【大宅竹助】家財をわかちたりとも即人の物となさん。さりとて他の家を嗣しめんもはたうたてき事聞くらんが病しき。只なすままに生し立て、博士にもなれかし、法師にもなれかし、命の極は太郎がほだし物にてあらせん




三輪ケ崎から新宮市街


【あるじの老】こは大人の弟子の君にてます。かく賤しき所に入らせ給ふぞいと恐まりたる事。是敷きて奉らん



【大宅豊雄】しばし息るほどは何か厭ふべき。なあわただしくせそ



【白真児(県真女児/真女子)】此の軒しばし恵ませ給へ



【豊雄】此の辺にかうよろしき人の住むらんを今まで聞えぬ事はあらじを、此は都人の三つ山詣せし次に、海愛らしくここに遊ぶらん。さりとて男だつ者もつれざるぞいとはしたなる事かな


ここに入らせ給へ。雨もやがてぞ休なん



【真児】しばし宥させ給へ



【豊雄】貴なるわたりの御方とは見奉るが、三山詣やし給ふらん。峰の温泉にや出で立ち給ふらん。かうすざましき荒磯を何の見所ありて狩くらし給ふ。ここなんいにしへの人の、


くるしくもふりくる雨か三輪が崎佐野のわたりに家もあらなくに


とよめるは、まことけふのあはれなりける。此の家賤しけれどおのれが親の目かくる男なり。心ゆりて雨休給へ。そもいづ地旅の御宿りとはし給ふ。御見送りせんも却て無礼なれば、此の傘もて出で給へ(コイツ、何気にベラベラしゃべるよね?田舎の無職のくせに・・・)



【真児】いと喜しき御心を聞え給ふ。其の御思ひに乾てまゐりなん。都のものにてもあらず、此の近き所に年来住みこし侍るが、けふなんよき日とて那智に詣侍るを、暴なる雨の恐しさに、やどらせ給ふともしらでわりなくも立ちよりて侍る。ここより遠からねば、此の小休に出で侍らん



【豊雄】此の傘もていき給へ。何の便にも求なん。雨は更に休たりともなきを、さて御住ひはいづ方ぞ。是より使奉らん



【真児】新宮の辺にて県の真女児が家はと尋ね給はれ。日も暮れなん。恩恵のほどを指戴て帰りなん


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白真儿(倭國名:県真女児)

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漫画家・イラストレイター・編集者・翻訳家・インストラクター白真儿(BaiZhener/県真女児)の情報を拡散するのが目的のブログ。古い小説・運動などなどありけり。皆ちゃんと読むんやで!

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