FC2ブログ

The happening in Mt.Yoshino "Lust of the White Serpent"lines⑨

大和国の果て、春の吉野山
上田秋成は絶対
奈良も和歌山も知らん・・・




単純な位置だけを見ると奈良県の真ん中くらいなんだが、鉄道が走ってる南限が吉野なので奈良県民の感覚としては南の果てではある。そんな吉野で何があったのか?





【田辺の金忠】都わたりには似るべうもあらねど、さすがに紀路にはまさりぬらんかし。名細の吉野は春はいとよき所なり。三船の山、菜摘川、常に見るとも飽ぬを、此の頃はいかにおもしろからん。いざ給へ、出で立ちなん(『万葉集』からの引用なので実際にそうかどうかは別問題。そりゃ知らなくても吹かせるわな)



【真児】よき人のよしと見給ひし所は、都の人も見ぬを恨みに聞え侍るを、我が身稚きより、人おほき所、或は道の長手をあゆみては、必ず気のぼりてくるしき病あれば、従駕にえ出で立ち侍らぬぞいと憂たけれ。山土産必ず待ちこひ奉る



【田辺の金忠】そはあゆみなんこそ病も苦しからめ。車こそもたらね。いかにもいかにも土は踏せまゐらせじ。留り給はんは豊雄のいかばかり心もとなかりつらん



【豊雄】かうたのもしくの給ふを、道に倒るるともいかでかは(というわけでウチは渋々同行することに。作品としてはこの辺りが天才とアホの差なんや



【主の僧】此の春は遅く詣給ふことよ。花もなかばは散り過ぎて鶯の声もやや流るめれど、猶よき方にしるべし侍らん



【主の僧?】初詣には滝ある方こそ見所はおほかめれ



【翁】あやし。此の邪神、など人をまどはす。翁がまのあたりをかくても有るや



【翁】熟そこの面を見るに、此の隠神のために悩まされ給ふが、吾救はずばつひに命をも失ひつべし。後よく慎み給へ



【豊雄】猶命得させ給へ



【翁(当麻の酒人)】さればこそ。此の邪神は年経たる虵なり。かれが性は婬なる物にて、牛と孳みて麟を生み、馬とあひては竜馬を生といへり。此の魅はせつるも、はたそこの秀麗に姧たると見えたり。かくまで執ねきをよく慎み給はずば、おそらくは命を失ひ給ふべし



【人々】遠津神にこそ



【翁(当麻の酒人)】おのれは神にもあらず。大倭の神社に仕へまつる当麻の酒人といふ翁なり。道の程見たてまゐらせん。いざ給へ。(大倭の神社は天理市にあるのだが、天理と吉野がどんくらい距離があるのか。近鉄吉野線の橿原神宮前~吉野で1時間。当然こんなモンがない設定。何故天理のホームレスみたいなジジイが吉野くんだりにいるのか?はっきり言って無理がある)




大和神社:奈良県天理市新泉町306
最寄駅:長柄駅(JR万葉アホロバ線)



江苏镇江市区西北部的金山・・・?



翌日金忠一家は天理の
大倭神社にお礼をしにやってくる。
吉野線25.2㎞、
橿原線(橿原神宮前~平端)13.9㎞。
松尾芭蕉なら移動可能だが



【金忠一家】猶此の妖災の身禊し給へ(”妖災”?プッククク、書くんやったら”妖孽”だろ?半端な知識ひけらかしてんじゃねーよバーカ)



【当麻の酒人】畜儞が秀麗に姧けて儞を纏ふ。儞又畜が仮の化に魅はされて丈夫心なし。今より雄気してよく心を静まりまさば、此らの邪神を逐はんに翁が力をもかり給はじ。ゆめゆめ心を静まりませ



【豊雄】此の年月畜に魅はされしは己が心の正しからぬなりし。親兄の孝をもなさで、君が家の羈ならんは由縁なし。御恵いとかたじけなけれど、又も参りなん(ほとぼりもさめたことだし、こうして豊雄は新宮に帰ることにした)



上田秋成はアマチュア小説家以外にも”国学”というインチキ学問の研究者をやっていた。でまあ、人類史上最悪の邪教である神道は本来~少なくとも近世までは現世利益(商売繁盛・水揚げ大漁・豊作貧乏)専門の民間信仰にすぎなかった。現在でもそうだが仏教や基督教、回教のような人々の悩み相談・人生の指針といった機能は備わっていないのだ!生臭坊主ならぬ生臭神主なんざそこいらにいくらでもいやがるし。アレは全体主義の腐敗した一機関にすぎないよ(うわ、ウチがこんなマジなこと言うなんて・・・)。


 

それにしても”丈夫心”ねえ。”男”を自称する奴に限って乙女チックなのはいつの時代も同じだが、何でなんやろう。秋成の文学からは「努力」というものが感じられない。同じく生前は不遇でありながら死後の評価が絶望的な差である聊斎先生との違いはそれだろうか?



BlogRanking Banner.Click their!!



Click this, and you will go to 真児喫茶店!

スポンサーサイト



テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

”本物”の「牡丹灯篭」、その結末。「牡丹灯記」台詞(後編②)

スマン、台詞ひとつで
終わってしもうた・・・


「牡丹灯記」はこれが最後。いや書き写すのが結構難儀でね。鉄冠道人の裁判の続きだよ。



【鉄冠道人】蓋聞、大禹鋳鼎、而神姦鬼秘、莫得逃其形。温山喬燃犀、而水府竜宮、倶得現其状。惟幽冥之異趣、乃詭怪之多端、遇之者不利於人、遭之者有害於物。大厲入門而晋景歿、妖豕啼野而斉襄夕且。降禍為妖、興灾作孽。是以九天設斬邪之使、十地列罰悪之司。使魑魅魍魎、無以容其奸、夜叉羅刹、不得肆其暴。矧此清平之世、土旦蕩之時、而乃変幻形躯、依附草木、天陰雨湿之夜、月落参横之晨、嘯於梁而有声、窺其室而無睹。蠅営狗苟、羊狠狼貪、疾如飄風、烈若猛火。喬家子生猶不悟、死何恤焉。符氏女死尚貪婬、生可知矣。況金蓮之怪誕、仮盟器以矯誣、惑世誣民、違條犯法。狐綏綏而有蕩、鶉奔奔而無良。悪貫已盈、罪名不宥。陥人坑従今填満、迷魂陣自此打開。焼毀双明之灯、押赴九幽之獄。



これだけだと寂しいのでもう少し話しておくね。魏法師の”法師”ってのはお坊さんの事ではなくて”法術使い”のことを指す。民間でまじないやら占いやらをやってる人で、道士とは異なる(かなり大雑把だけど)。日本の人には『うしおととら』のをイメージするとわかりやすいかな(もっとも彼は道人に法術―作中では符術・禁術―を学んだが)?



さてこの「牡丹灯記」、中国では基本廃れました。ただしそれはこれの発展形が登場しかつそれが支持されたから。日本の場合変に毒が抜けたりイメージ優先で語られてる節がある。どっちがいいと思う?



あとこれは姐姐に教えてもらったのだが、”急急如律令”ってのはプログラム実行の際の命令なんやな。


BlogRanking Banner.Click their!!



Click this, and you will go to 真児喫茶店!

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

『雨月物語』≒なろう系小説・・・ "Lust of the White Serpent"lines⑧

これから舞台は奈良県!
作者絶対奈良を知らん



奈良県・・・といっても人口は大体北西部(楕円形でイメージすると第二象限)に集中してるの。なので新宮から姉の嫁ぎ先の桜井市へとかなり遠くに移動することになった。上田秋成、絶対土地勘ないやろ。あまり共通点もないしね。




Hase-dera temple on googlemap



【田辺の金忠】いついつまでもここに住め





【丫鬟(まろや)】吾君のここにゐますは



【豊雄】あな恐し



【金忠夫婦】こは何ぞ



【豊雄】かの鬼ここに遂来る。あれに近寄給ふな



【人々】そはいづくに



【真児】人々あやしみ給ひそ。吾夫の君な恐れ給ひそ。おのが心より罪に堕し奉る事の悲しさに、御有家もとめて、事の由縁をもかたり、御心放せさせ奉らんとて、御住家尋ねまゐらせしに、かひありてあひ見奉る事の喜しさよ。あるじの君よく聞きわけて給へ。我もし怪しき物ならば、此の人繁きわたりさへあるに、かうのどかなる昼をいかにせん。衣に縫目あり、日にむかへば影あり。此の正しさことわりを思しわけて、御疑ひを解せ給へ(別に妖術で衣服を作る必要はあらへん。買うなり作るなり盗むなりしたらええねんから。なあ任ちゃん?)



【豊雄】儞正しく人ならぬは、我捕はれて、武士らとともにいきて見れば、きのふにも似ず浅ましく荒れ果て、まことに鬼の住むべき宿に一人居るを、人々ら捕へんとすれば、忽ち青天霹靂を震うて、跡なくかき消ぬるをまのあたり見つるに、又逐来りて何をかなす。すみやかに去れ(×「すみやかにされ」〇「とういね」)



【真児】まことにさこそおぼさんはことわりなれど、妾が君をもしばし聞かせ給へ。(日本風には言わへんのね)君公庁に召れ給ふと聞きしより、かねて憐をかけつる隣の翁をかたらひ、頓に野らなる宿のさまをこしらへし。我を捕んずるときに鳴神響かせしはまろやが計較つるなり。其の後船もとめて難波の方へ遁れしかど、御消息しらまほしく、ここの御仏にたのみを架けつるに、二本の杉のしるしありて、喜しき瀬にながれあふことは、ひとへに大悲の御徳かうむりたてまつりしぞかし。種々の神宝は何とて女の盗み出すべき。前の夫の良らぬ心にてこそあれ。よくよくおぼしわけて、思ふ心の露ばかりをもうけさせ給へ(これさ、よく読むとウチは盗品ってことを知っとって豊雄にプレゼントしたことになるで?だとしたらやっぱりアカンやろ?アホなのか蟹)



【金忠夫婦】豊雄のもの語りにては世に恐しき事よと思ひしに、さる例あるべき世にもあらずかし。はるばると尋ねまどひ給ふ御心ねのいとほしきに、豊雄肯ずとも我々とどめまゐらせん


(この後に晴れて祝言を挙げる)


日本の恥と虚栄心を煮詰めて作った駄作集『雨月物語』の中でも群を抜いて駄作度が高い"Lust of the White Serpent"。今回も突っ込みどころが満載だった。新宮近くの海は黒潮が流れているので一旦それに乗り海路伊勢を目指し伊勢街道から桜井(初瀬寺)に行けばよかった。



それと倭国のバカどもは都合のいい時だけ大陸を持ち出すの、アレ何とかならへんかな。中国人が長谷寺なんざ知ってるワケあらへんやろ?しかもこの寺の御本尊は観世音菩薩。姐姐は観音様に大変な恩義があってねえ・・・。つまりは何も分かってなかったんやな、この上田秋成とかいうアマチュア小説家は。


『雨月物語』のレベルはなろう系小説程度やな。



それにしても大和国は盆地で冬は寒く夏は暑い。そんな冬なんだからS■Xでもやりまくってないと凍えてしまう!せやけど豊雄、短●・早〇やったなあ。それよりも◆戯がおろそかやった事の方がイヤかな。これ読んでる大したことない男、せめてサーヴィス精神くらい持たなアカンで!



BlogRanking Banner.Click their!!



Click this, and you will go to 真児喫茶店!

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

"Lust of the White Serpent"lines⑦ The pedantic bad story

真児の家にみんなで
押し寄せた!
迷惑やでホンマに



豊雄と助(地方役人の役職)とのやり取りで連中はウチのお屋敷にやってくるんですわ、ホンマ迷惑やで・・・。台詞だけなんでイマイチわからんかもしれんけど。



【武士】此の家何者が住みしぞ。県の何某が女のここにあるはまことか



【鍛冶の翁】さる人の名はかけてもうけ給はらず。此の家三とせばかり前までは、村主の何某といふ人の、賑はして住み侍るが、筑紫に商物積てくだりし、其の船行方なくなりて後は、家に残る人も散々になりぬるより、絶て人の住むことなきを、此の男(豊雄のことです)のきのふここに入りて、漸して帰りしを奇しとて、此の漆師の老がまうされし



【武士】さもあれ、よく見極て殿に申さん



【巨勢の熊檮】人々我が後に従て来れ



【巨勢の熊檮】国の守の召つるぞ。急ぎまゐれ






【豊雄】かくて世にたち接らんも面俯なり。姉の大和におはすを訪らひて、しばし彼所に住ん



【竹助】げにかう憂め見つる後は重き病をも得るものなり。ゆきて月ごろを過せ






思うのだが、何故ウチは狛錦とか呉の綾とか倭文とかをパクって保存していたのだろうか。筑紫に向かう海上商人がいるのだから伊勢か大輪田泊か伊予あたりに出かけて太刀はじめこれらの”此の失つる神宝”を「洗濯」すりゃあ良かったんよ。何故それをしなかった?この間姐姐んとこの生意気な女中にこの件でアホ呼ばわりされて悔しくて・・・。



さて地元に居づらくなった豊雄は大和国(現奈良県)に住む姉の元に身を寄せます。現在は”陸の孤島”と称される新宮とかつての日本の首都である僵尸橿原には日本最長の路線バス(片道六時間!)「八木新宮線」が奈良交通によって運行されているのです!もしもこのバスに乗る機会があったら「豊雄のアホもこの道を歩いたんやろか」と景色を眺めながらあるいは十津川村の温泉につかりながら想いを馳せよう。「一旦伊勢に出てそれから陸路で渡ったのでは?」んなワケあるかい!新宮→十津川→橿原!!まあ陸路であれ海路(伊勢周りor和歌山周り)であれ随分と旅をするんだな、というのはわかるけど。ん?



BlogRanking Banner.Click their!!



Click this, and you will go to 真児喫茶店!

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

"Lust of the White Serpent"lines⑥ This is very trashy work!

"Lust of the White Serpent"?
or "Lewd of WhiteSnake"?





どうでもいいが今回はタイトルを英語にしてしまった。Wiki(en)では"Lust of the White Serpent"となっている。"Lewd of WhiteSnake"でもいいような・・・"Lust"と"Lewd"は微妙に意味が異なる。一つ言えそうなのはこの英語版を編集した奴は「自分を賢いと思っている知ったかしたバカ」ってことかな。ねえ姐姐?ついでに言うと本来倭国では好色は別に悪ではないのだが。それじゃーいってみよー!



【大宮司】是なん大臣殿の献り物なり



【助の君】猶失し物問ひあきらめん。召捕



【豊雄】こは何の罪ぞ



【父母兄夫婦】浅まし



【助の君】公庁より召給ふ。疾あゆめ



【助の君】にんべん爾神宝を盗とりしは例なき国津罪なり。猶種々の財はいづ地に隠したる。明らかにまうせ(一目見て「コイツがどうやって宝物を盗み出したのか」とは考えなかったんやな)



【豊雄】おのれ更に盗をなさず。かうかうの事にて県の何某の女が、前の夫の帯たるなりとて得させしなり。今にもかの女召て、おのれが罪なき事を覚らせ給へ



【助の君】我が下司に県の姓を名のる者ある事なし。かく偽るは刑ますます大なり



【豊雄】かく捕はれていつまで偽るべき。あはれかの女召して問わせ給へ



【助の君】県の真女子が家はいづくなるぞ。渠を押して捕へ来れ



捕らわれて身の潔白を果たすべく豊雄は木っ端役人どもとウチの屋敷に行くことに。今回はここまで、次回をお楽しみに。



BlogRanking Banner.Click their!!



Click this, and you will go to 真児喫茶店!

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

白真儿(倭國名:県真女児)

Author:白真儿(倭國名:県真女児)
漫画家・イラストレイター・編集者・翻訳家・インストラクター白真儿(BaiZhener/県真女児)の情報を拡散するのが目的のブログ。古い小説・運動などなどありけり。皆ちゃんと読むんやで!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
Weblog Ranking Banner



検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR